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蜜雪氷城(MIXUE)はなぜ安いのか。世界最多6万店を支える原料卸の仕組みと、日本で伸び悩む理由

香港上場企業の年報と中間報告、中国語圏の分析記事、日本の報道を読み比べて、蜜雪氷城の勝ち方と、2026年に見えてきた壁、日本での現在地を整理しました。飲食店が真似できることと、できないことも分けて書いています。

公開日 2026年9月17日

蜜雪氷城(MIXUE、ミーシュー)は、中国・鄭州発のドリンクとソフトクリームのチェーンで、2026年6月末の店舗数は6万3,987店。店舗数では世界で最も多い外食チェーンです。安さの理由はひとつで、店で稼ぐ会社ではなく、加盟店に原料・包材・設備を卸して稼ぐ「原料卸」の会社だからです。2025年の売上335億元のうち、97.6%が加盟店への商品・設備の販売でした。

日本では2023年に表参道と池袋で始まり、「2028年ごろまでに1,000店」という構想が日本経済新聞で報じられました。ところが2026年6月時点の日本の店舗は4店だと中国メディアが伝えています。中国で通用した仕組みが、なぜ日本では通用しにくいのか。この記事では、蜜雪集団が香港取引所に出した2025年の業績公告と2026年の中間報告を土台に、中国語圏の分析記事と日本の報道を突き合わせて、仕組みと限界を順に書きます。読み方は中国語で「ミーシュエビンチェン」、日本の店舗は英語名の「MIXUE(ミーシュー)」を使っています。金額は1元を約23円で換算しています。

ニューヨーク・ブロードウェイの角に構えた蜜雪氷城(MIXUE)の赤い店舗。看板にはロゴとマスコットの雪王が描かれ、店の前に人が集まっている
2025年12月に開いたニューヨークの店舗。赤い外観、ロゴ、マスコットの雪王という「型」は世界中どの店でも同じです(撮影: 4300streetcar、2026年6月、Wikimedia Commons、CC BY 4.0)

蜜雪氷城とは。数字で見る現在地

まず、この会社がどのくらいの大きさなのかを、公開されている数字だけで並べます。出どころは蜜雪集団の2025年業績公告、2026年中間報告、それを伝えたJETROのビジネス短信と36Kr Japanです。

項目数字時点
創業1997年6月、河南省鄭州市。創業者は張紅超氏(当時大学1年生)
店舗数6万3,987店(中国本土5万9,609店、海外4,378店、17か国)2026年6月末
売上高335億6,000万元(約7,700億円)、前年比35.2%増2025年通期
親会社株主の純利益58億8,670万元(約1,350億円)、前年比32.7%増2025年通期
売上の中身商品・設備の販売97.6%、加盟と関連サービス2.4%2025年通期
上場香港証券取引所、2025年3月3日、銘柄コード2097
主な価格帯(中国)レモン水4元、ソフトクリーム2元、タピオカミルクティー6元。主要製品の平均は2〜8元2025年
加盟店の比率99.9%以上。直営は36店2026年6月末
店舗の立地中国本土の58.0%が三線以下の地方都市。一線都市は4.9%2026年6月末
グループのブランド蜜雪氷城、幸運咖(Lucky Cup、コーヒー)、鮮啤福鹿家(生ビール)2025年
日本の運営会社SNOW KING株式会社(東京都中央区)2025年9月

店舗数が世界一になったのは2024年です。Business Insider Japanの記事によると、2024年末の店舗数4万6,479店が、同じ時点のスターバックスの4万576店を上回りました。2025年には約6万店、2026年6月には6万4,000店近くまで増えています。

店舗数の推移(グループ全体・店) 1.0万2020年6月 2.2万2022年3月 3.6万2023年9月 4.6万2024年12月 6.0万2025年12月 6.4万2026年6月 出所: 目論見書、2024年・2025年年報、2026年中間報告
2020年に1万店を超えてから6年で6倍。2025年の1年間だけで1万3,344店の純増です。

3つの転機で読む歴史。1元のソフトクリーム、レモン水、中央工場

蜜雪氷城は最初から大きかった会社ではありません。台湾のブランドコンサルティング会社RULES CREATIVEが目論見書から10段階にまとめた発展史を読むと、最初の10年は生き残るのがやっとの店でした。転機は3つあります。

年できごと意味
1997年大学1年生の張紅超氏が祖母から3,000元を借り、鄭州で「寒流刨冰」というかき氷の屋台を始める。かき氷機は自作立ち退きで3回閉店。合肥で氷砂糖菓子の露店も失敗
1999〜2003年「蜜雪冰城」の名で店を構え、一時は家庭料理の食堂に転業氷菓は冬に売れないという問題に直面
2006年1元のソフトクリームを発売。翌夏に1日5,000本売れる転機1。親戚や知人が次々に加盟を申し出て、翌2007年からフランチャイズを始める
2007〜2008年河南省内に26店の加盟店。冬に売れず翌春には6店に減る。2008年に会社を設立し、弟の張紅甫氏が加盟管理を担当季節に左右されないミルクティーや温かい飲み物の開発に向かう
2012年中央工場を設立し、核心原料の自社生産を始める。中国の現製ドリンク業界で最初の中央工場転機2。2008年の粉ミルク事件を機に、原料を自分で作る方針に転換したと台湾の食力が伝えている
2013〜2014年700mlで3元のレモン水を発売して大ヒット。2014年に自社物流を作り、全国の加盟店に送料無料で配送転機3。アイスの店から「アイスとお茶」の店に変わり、加盟店が急増
2017年コーヒーの子ブランド「幸運咖」を開始瑞幸咖啡(luckin)の急拡大を見て低価格コーヒーに参入
2018年ベトナム・ハノイに初の海外店。マスコット「雪王」と主題歌を導入ブランドコンサルの華與華と組んだブランド再設計
2020年6月店舗数1万店を突破。中国のティードリンクで初
2025年3月香港証券取引所に上場。約34億5,000万香港ドルを調達公募の申込金額は1.83兆香港ドルで香港の記録を更新
2025年10月生ビールチェーンの福鹿家の株式53%を2億9,680万元で取得茶、コーヒーに続く3つ目のブランド
2025年12月米国ロサンゼルスとニューヨークに出店。2026年2月にメキシコ
2026年3月張紅甫氏がCEOを退いて共同董事長に。CFOだった張淵氏がCEOに就任新規出店の速度を意図的に落とすと発表

3つの転機に共通するのは、「売れる1品を、原価ぎりぎりで、自分で作れる形にした」ことです。1元のソフトクリームで客を呼び、レモン水で通年の商品を持ち、中央工場と物流でそれを全国に同じ価格で届けられるようにした。この順番が、次に書く「安さの仕組み」の土台になっています。

赤と白を基調にしたテイクアウトのドリンクスタンドのカウンターに置かれた、レモンスライス入りのアイスレモネードとソフトクリーム
転機になった2品、ソフトクリームとレモン水。どちらも中国では2〜4元で売られています(写真はイメージ)
補足: 台湾の食力は、弟の張紅甫氏の言葉として「最初の10年は1店だけ。1店から1,000店までに7年、そこから4万5,000店までは6年」と伝えています。急成長の会社に見えて、仕込みの期間が長い会社です。

なぜ安いのか。売上の97%は加盟店への卸

蜜雪氷城を「安いドリンク屋」だと思うと仕組みを見誤ります。売上の中身を見ると、消費者に飲み物を売る会社ではなく、加盟店に原料を売る会社です。

売上の構成(2026年1〜6月、152億元) 93.8% 商品の販売 商品の販売(原料・包材) 142億6,500万元 93.8% 設備の販売 5億3,300万元 3.5% 加盟と関連サービス 4億1,800万元 2.7% 出所: 蜜雪集団 2026年中間報告
加盟金や管理費は3%に満たない。本部の収入のほとんどは、加盟店に売る原料と包材です。

この構造を、台湾のRULES CREATIVEは「茶飲ブランドに偽装したサプライチェーン企業」と呼び、南方日報は「見た目は安い飲み物を売る会社だが、稼ぐ場所は店の裏側にあるB向けの産業チェーンに移っている」と書いています。若水数位評価は「加盟店が毎月必ず原料を買うので、定期購読に近い収入構造になっている」と表現しています。

安く売っても利益が出る理由は、その原料を自分で作っているからです。年報と目論見書に書かれている数字を並べます。

つまり「安い」のは店頭の価格だけで、本部の商売は普通の食品メーカーや卸と同じ粗利で回っています。差がつくのは規模で、店が増えるほど原料の買う量が増え、原価が下がり、価格を下げられ、さらに店と客が増えるという循環です。钛媒体はこれを「飛輪(はずみ車)」と呼んでいます。

推計の扱いについて: 中国のメディアには「4元のレモン水1杯につき本部は原料と包材で少なくとも1.2元を回収している」という分析(創業黒馬の推計、南方日報が引用)が出ていますが、会社の公表値ではありません。この記事では参考値として扱い、数字の根拠にはしていません。

加盟の条件。加盟金で稼がず、原料で稼ぐ

加盟店から見た条件も、この仕組みの裏返しになっています。目論見書と中国語圏の記事に出ている数字をまとめます。中国での条件で、日本の条件は公表されていません。

項目内容出所
加盟費年7,000元(県城)、9,000元(地級市)、1万1,000元(省都)。ほかに管理費4,800元、研修費2,000元目論見書(若水数位評価の整理)
売上の分け前本部は取らない。加盟店の損益は加盟店持ち目論見書(RULES CREATIVE)
原料の調達食材、包材、設備はすべて本部から買う目論見書
開業までの初期投資研修、内装、設備、初回仕入れなどで合計約37万元(約850万円)ダイヤモンド・チェーンストア(2023年)
加盟の審査申請の通過率は5%未満目論見書(RULES CREATIVE)
加盟店主の数2万9,775人。1人あたり約2.1店2026年中間報告
1店の1日あたり売上4,184元(2024年1〜9月)。前年同期の4,416元から5.3%減目論見書(長江商報の引用)
損益分岐の目安1日の売上3,000元以上が必要と業界では言われている長江商報

加盟費が年1万元前後、つまり20万円台というのは、日本のフランチャイズの感覚からするとほぼ無料です。本部は加盟店を「客」として扱い、加盟店が儲かって店を増やすほど本部の原料販売が増える設計です。RULES CREATIVEは目論見書の一文を引いて「加盟店こそが蜜雪氷城の主要な顧客だ」と書いています。

一方で、1店あたりの売上は下がり続けています。長江商報によると、1日あたりの売上は2023年の4,416元から2024年には4,184元に減りました。南方日報は、同じ地域に店が増えて客を取り合う「共食い」を目論見書のリスク項目から引いています。この点は次の章の「壁」につながります。

雪王と主題歌。安さを安っぽく見せない仕掛け

安売りの店は、放っておくと安っぽく見えます。蜜雪氷城がそうならなかった理由として、中国語圏の記事が必ず挙げるのがマスコットの「雪王(シュエワン)」と主題歌です。

雪王は2018年にブランドコンサルティング会社の華與華と組んで作った、王冠をかぶりソフトクリームの杖を持つ白い雪だるまです。店の看板、シャッター、カップ、グッズまで全部この1つの記号で統一されています。2021年6月には、アメリカ民謡「おおスザンナ」を替え歌にした主題歌「你愛我、我愛你、蜜雪冰城甜蜜蜜」の動画を公開し、これが中国のSNSで大流行しました。2025年の中間業績を伝えた観察者網によると、動画アプリの抖音での「#蜜雪冰城」の再生回数は2025年上半期までに542億回を超えています。

この効果は数字にも出ています。2025年に始めた「特色飲品と雪王のグッズ」を組み合わせた旗艦店は、鄭州本社の1店だけで2025年の売上が9,800万元(約22億円)に達したと小食代が業績説明会の内容として伝えています。日本の池袋店でも、店の角の窓に雪王が置かれていて、日本人の客がわざわざ写真を撮っていたと36氪出海の取材記事にあります。

ポイント: 蜜雪氷城は自社の競争力を「サプライチェーン、ブランドIP、店舗運営」の3つだと2025年の業績公告で説明しています。安さの仕組みが1つ目、雪王が2つ目です。安さだけでは3つのうち1つしか説明できません。

2026年に見えてきた壁。店は増えても売上が伸びない

ここまでが「なぜ勝ったか」です。ただ、2026年8月に出た中間報告は、この仕組みが曲がり角に来ていることを示しています。3期分の数字を並べます。

項目2024年通期2025年通期2026年1〜6月
売上高248.3億元(+22.3%)335.6億元(+35.2%)152.2億元(+2.3%)
純利益44.5億元(+39.8%)59.3億元(+33.1%)23.2億元(-14.7%)
粗利率32.5%31.1%30.4%
期末の店舗数46,479店59,823店63,987店(+20.7%)
海外の店舗数4,895店4,467店(-428店)4,378店
加盟店の閉店数1,609店2,527店1,289店

店舗数は1年で2割増えたのに、売上は2.3%しか増えず、純利益は減りました。中間報告と36Kr Japanの記事から、理由は4つ読み取れます。

食品安全の問題も無視できません。中国の消費者苦情サイト「黒猫投訴」には2026年3月までに1万1,000件を超える苦情が集まり、直近1か月の7割が食品安全に関するものだったと長江商報が伝えています。2025年6月には香港の店で冷凍デザートから基準を超える大腸菌群が検出され、当局から販売停止を命じられました。加盟店が99.9%を占める仕組みでは、本部が末端の衛生を管理しきれないという弱点が、規模が大きくなるほど表に出ます。

株式市場の評価もこれを織り込んでいます。株価は2025年6月の高値618.5香港ドルから、2026年3月には286香港ドルまで下がりました。2026年3月には創業者の弟でCEOだった張紅甫氏が共同董事長に退き、CFOだった張淵氏がCEOに就いています。小食代が伝えた業績説明会では、経営陣から「粗放な出店のやり方はもう通用しない」という趣旨の発言が出ています。

日本での現在地。1,000店構想と4店の現実

日本の話に入ります。日本の店舗については公式サイトに一覧がなく、報道を時系列に並べるのが現状を知る一番の近道です。

時期できごと出所
2022年10〜12月中国のSNS「小紅書」で日本1号店を東京・表参道に出すと予告。中国のネットでは「家賃を払えるのか」と話題に36Kr Japan
2023年5月原料と設備の輸入検疫の許可が下りる。予告から約8か月。ららぽーとTOKYO-BAYに期間限定店界面新聞、JBpress
2023年6〜8月池袋(立教通り)と表参道に常設店。紅茶100円、ソフトクリーム160円、タピオカミルクティー360円ダイヤモンド・チェーンストア、JBpress
2023年10月日本経済新聞が「2028年ごろまでに日本1,000店」の計画を報道。会社は界面新聞に「まず2023年内に20店」と回答界面新聞
2024年7月原料高、円安、物流費を理由に20〜180円の値上げ。同時に日本での加盟店の募集を開始36氪出海
2025年9月横浜中華街店を開店。運営会社はSNOW KING株式会社(東京都中央区)SNOW KING社のプレスリリース
2025年11月新大久保駅前店を開店日経中文網
2026年6月日本の店舗は4店だけと日経中文網が報道。1,000店構想の0.4%钛媒体(日経中文網の引用)

大阪日本橋や神戸元町にも出店した時期があり、開店と閉店を繰り返しているのが実態です。最新の店舗は日本法人の公式Instagramで確認するのが確実です。

日本の価格は中国の2〜4倍。それでも日本の同業より安い

商品中国の価格日本の価格(2023年開店時)
レモン水/紅茶4元(約90円)100円
ソフトクリーム2元(約45円)160円
タピオカミルクティー6元(約140円)360円

界面新聞によると、日本の価格は「日本の大手ティースタンドの同種商品の6割程度」に設定され、家賃と人件費から独自の価格モデルで決めたと会社は説明しています。値上げ後も、日本のティースタンドの中では最安の部類です。

なぜ日本で伸び悩むのか。中国語圏の分析が挙げる5つの理由

钛媒体(金角財経)と界面新聞、若水数位評価の分析を読むと、理由は5つに整理できます。

  1. 店を出すコストが桁違い。钛媒体は「日本の内装費は中国の約5倍で、総投資の7〜8割を占める。物件は10〜15か月分の保証金を求められ、新しいブランドは審査や第三者保証も要る」と書いています。中国では平均20日で店が開くのに対し、成熟市場では半年から1年かかります
  2. 店が少ないと供給網の強みが消える。蜜雪の安さは「たくさんの店にまとめて原料を送る」ことで成り立っています。日本のように店が数店しかないと、原料は小口の輸入になり、輸送費、関税、為替が重なって、現地ブランドより原価が高くなることもあると钛媒体は指摘しています。池袋店の原料は中国からの輸入で、箱に「出口日本」と書かれていたと36氪出海の取材記事にあります
  3. 輸入の手続きに時間がかかる。表参道の予告から開店まで8か月かかった主因は、原料と設備の検疫と認証だったと会社が界面新聞に説明しています
  4. 日本はすでに安いお茶があふれている市場。缶やペットボトルのお茶、コンビニ、自動販売機が生活の動線を全部おさえていて、「安いお茶」で驚く余地が小さい。加えて日本人は甘さ控えめで茶の味が濃い飲み物を好む傾向があり、低価格と高い甘さで勝負する型が繰り返し買う動機になりにくいと钛媒体は書いています
  5. 先進国では「安く見せない」コストがかかる。界面新聞は、表参道やシドニーの中心部に広く明るい店を出したことについて、商業施設の入居条件や建物の保護規制に合わせるには店の格を上げるしかなく、それが初期の出店速度を落としたと分析しています

要するに、蜜雪氷城の強みは「店が多いこと」そのものです。店が少ない市場では、強みが出る前にコストで負けます。若水数位評価はこれを「サプライチェーンの移植の壁」と呼び、東南アジアで再現できた仕組みを先進国で再現できるかが今後の試金石だと書いています。日本は、その試金石で今のところ最も苦戦している国の一つです。

飲食店が真似できること、できないこと

ここからは当社の見方です。飲食店の食材を扱う会社として、蜜雪氷城の仕組みのうち、どこが日本の飲食店やカフェに持ち込めるかを分けて考えました。

真似できること

真似できないこと

看板メニューは何でできているか。業務用で再現するなら

最後に、蜜雪氷城の看板メニューを素材の目で分解します。目論見書によると、2024年1〜9月に売れた数はレモン水が11億杯、ソフトクリームが14億個、タピオカミルクティーが3億8,500万杯です(若水数位評価の整理)。どれも特別な材料は使っていません。

看板メニュー主な素材店で必要な設備
冰鮮檸檬水(レモン水)生レモン、シロップ、氷、水製氷機、シェイカー
ソフトクリームソフトクリームミックス、コーンソフトクリームマシン
珍珠奶茶(タピオカミルクティー)紅茶、ミルク、黒糖タピオカ、シロップ茶の抽出器、タピオカを煮る鍋
棒打鮮橙・果茶(フルーツティー)お茶、果実、フルーツソース、シロップ製氷機、シェイカー
透明なカップの内側に黒糖シロップが流れた模様がつき、底に黒いタピオカが沈んだ黒糖タピオカミルクティー
蜜雪の看板の一つ、黒糖タピオカミルクティー。紅茶、ミルク、黒糖タピオカ、シロップの4つでできています(写真はイメージ)

日本の飲食店やカフェが同じ方向のメニューを組むなら、業務用の黒糖タピオカ、シロップ、冷凍フルーツソースがあれば、この表の3つ目と4つ目はそのまま作れます。蜜雪と違って店の数で原価を下げられない分、仕入れをまとめて安くする側に回るのが現実的です。

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よくある質問

蜜雪氷城の読み方は?
中国語の発音に近い読みは「ミーシュエビンチェン」で、日本語の記事では「ミーシュエ」と書かれることが多く、日本の店舗は英語名の「MIXUE(ミーシュー)」を使っています。どれも同じチェーンです。漢字は簡体字で「蜜雪冰城」、日本語表記では「蜜雪氷城」と書きます。
蜜雪氷城はなぜ安いのですか?
店で稼ぐのではなく、加盟店に原料・包材・設備を卸して稼ぐ会社だからです。2025年の売上335億元のうち97.6%が加盟店への商品・設備の販売で、加盟金や管理費は2.4%しかありません。原料は5つの自社工場で6割以上を自社生産し、物流も自社で持つので、レモン水4元やソフトクリーム2元でも本部は粗利率30%前後を確保できています。
蜜雪氷城は上場していますか?
2025年3月3日に香港証券取引所に上場しました。銘柄コードは2097で、会社名は蜜雪集団(MIXUE Group)です。上場初日の株価は公開価格から4割以上上がり、時価総額は1,000億香港ドルを超えました。その後は2025年6月の高値から半値近くまで下がっています。
蜜雪氷城の店舗数は?
2026年6月末の中間報告で、グループ全体で6万3,987店です。内訳は中国本土が5万9,609店、海外が4,378店で、17か国に展開しています。店舗数ではスターバックスやマクドナルドを上回り、世界で最も多い外食チェーンです。ただし海外店舗は2025年に初めて減少に転じました。
日本にはどこに店舗がありますか?
2023年に東京の表参道と池袋で始まり、その後大阪、神戸、横浜中華街、新大久保などに出店しています。ただし出店と閉店が続いていて、中国メディアの钛媒体が日経中文網の報道として伝えたところでは、2026年6月時点の日本の店舗は4店です。最新の店舗は日本法人の公式Instagramで確認するのが確実です。
日本でフランチャイズに加盟できますか?
2024年7月に日本での加盟受け付けを始めたと中国メディアが報じています。日本の運営会社はSNOW KING株式会社(東京都中央区)です。中国では加盟金が年7,000〜11,000元と低く、本部は売上の分け前を取らない代わりに原料を全部本部から買う仕組みですが、日本での条件は公表されていないため、運営会社に直接確認が必要です。
蜜雪氷城の日本のメニューと値段は?
2023年の開店時は紅茶が100円、ソフトクリームが160円、タピオカミルクティーが360円でした。2024年7月に原料高と円安を理由に20〜180円の値上げをしています。中国では同じ商品がレモン水4元、ソフトクリーム2元、タピオカミルクティー6元(1元約23円)なので、日本の価格は中国の2〜4倍ですが、日本の大手ティースタンドの同種商品より安い水準です。
参考にした資料(26本。別タブで開きます)

数字は各資料の公表時点のものです。店舗数や価格は変わりやすいため、本文では時点を併記しています。

執筆者 神戸慧士の顔写真
執筆: 神戸 慧士(マルイ物産 データ分析)
数字はすべて公開資料からの引用で、当社の見方は「当社の見方」と明記した部分に限っています。店舗数や価格は変わりやすいため、時点を併記しています。
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